KORG nanoPad2 でKONG＆グリグリ

音楽作成ソフトPropellerhead Reason5に搭載されたKONG ドラムデザイナーは、見た目からもう明らかにパッドで叩いてくれ〜って言ってるようなものですが
パッドは持っていなかったのでKORGのnanoPad2を買ってみました。

トリガーパッド

初代nanoPadはパッドが12個でしたが、2では16個。ちょどKONGと同じ。
パッドの大きさは約22ミリ角。小さいですが2本指でも一つのパッドをなんとか叩ける大きさです。

ゴム板を叩くと言うよりは1ミリぐらいの小さいストロークのあるゴムのキーボードのような感じです。
素早くスタタタタ・・・って叩いた時に、パッドの叩く位置によっては叩いてるのに入力されない…といったことも若干あるようですが、
実はこれ2ヶ月ぐらい前に買って使っていて、ゴムが柔らかくなったのか、買った当初よりは反応はちょっと良くなった気がします。

パッドの設定は、KORGからダウンロードできる KontrolEditor で行います。
もうこういうソフトもCDで付いてこない時代ですね。おかげで箱の大きさも小さくて済みますしね。

パッドには通常はノート発音が設定されてますが、コントロールチェンジやプログラムチェンジも設定可能。
押したときだけONになるMomentary、押したらON、もう一度押したらOFFになるToggleも設定できるので、シンセの音色エディットや
ミキサーのミュートコントロールなどにも使えそうです。
ReasonではDr.Octorexのスロット切替にも使えます。これはいいですよ。

ノートの場合は、一つのパッドで4和音まで設定できます。設定が面倒なのでほとんどやったことないですけど。

X-Yパッド

もう一つの特徴は、左側にあるX-Yパッド。指でタッチでコントロールできる機能です。
通常は、ピッチベンドやモジュレーションなどの任意のコントロールチェンジなどを設定して使えますが
上のボタンをオンにすると「KAOSSILATOR PRO並みの」演奏が可能になる。ということですがKAOSSILATOR PROは持っていないので同じかどうかはわかりません…

GATE ARP機能は、X軸がゲートの早さ、Y軸がベロシティ。X-Yパッドを押さえながらトリガーパッドを押すと連打してくれます。
ドラムのフラムやロールなんかに使う用だと思いますが、エレクトロニカのチリチリ言う音とかにも使えるかも。

TOUCH SCALE機能は、X軸で音階をならします。Y軸は設定すればコントロールチェンジを動かす事ができます。
任天堂DS用のシンセソフト、DS-10などにも同じような機能がありますね。
音階は16種類。ドレミファソラシドーとかドミソドーとか、ブルース音階、琉球調、チャイナ調など。
どのキーから始まるかとか、端から端までのオクターブ数（ノートレンジ）も設定できますが、
パッドはそんなに大きくないためあまりレンジを広げると演奏が難しいです。DS用のタッチペンなどを使うのもいいかも。

GATE ARPとTOUCH SCALEを一緒に押すとテンポに合わせて音をぶつぶつ切ってくれます。X軸は音階、Y軸はゲートの長さ（上に行くとゲートは100％になって音が繋がります）

テンポはタップテンポやKontrolEditorでも設定できますが、DAWがMIDIクロックを送ればそれに合わせてくれます。
残念ながらReasonはクロックを送ってくれないので手動で合わせるしかないですが。

ちょっと残念ポイントは、ベロシティ。強く叩けば上は127まで出ますが、弱く叩いた時はだいたい30ぐらいが下限となってます。ロールのような音やごく小さいゴーストノート的な音は表現しにくいです。音源側で設定すればなんとかなることではありますが。
あと、X-Yパッドで指を滑らせて違う音に移る時、必ずノートオフが入ります。このため、モノシンセなどをレガートで演奏する事はできなくて、必ず音がリトリガーされます。オンにしたノートはオフにしなくてはならないので仕様上仕方ないことではありますけど。

おまけソフトとして、M1 LEやEzDrummerやエレピ音源がダウンロードできます。これらはスタンドアローンでも、VST/AUでも使えます。それぞれ機能限定版ですが、買ってすぐ遊べるのはいいですね。

机の端にでもいつでも置いておけるサイズなので、音楽が流れてくるとついつい机をぱしぱし叩いてしまう指ドラマーにはとってはちょうどいいです。

せっかくだからいろいろ機能を使って動画でも・・・と思って作っているのですが時間かかりそうなのでそれはまた後ほど。